
みなさんはいつもどんな本を読んでいますか?
Googleで「医師 おすすめの本」や「看護師 おすすめの本」と検索してみると、医学書や参考書ばかりが並びます。
勉強熱心で素晴らしいことだと思いますが、私はどうしても「本の魅力は勉強だけじゃないんだよ!」と思ってしまいます。
勉強以外にも読書には様々なメリットがあります。
医師・看護師に趣味としての読書をおすすめする理由と、読書のメリットを考えてみたいと思います。
この記事を読むことで、いろいろな本を読むきっかけが見つかるかもしれません。
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Contents
≫ 読書が医師・看護師にオススメな理由
|勤務時間が長時間かつ不規則
われわれ医療関係者は勤務時間が不規則で、長時間となることも多く、趣味にまとまった時間を使うのは困難です。
特に登山や水泳などの準備に時間がかかる趣味、映画鑑賞などの一定の時間を消費する趣味、チームスポーツなどの多人数の趣味は、休日以外は難しいことが多いかもしれません。
その点最近は、スマートフォンやタブレットで読書することが可能になったため、スキマ時間を使って、いつ、どこでも、好きなだけ本を読めるようになりました。
スキマ時間を有効に使うという面でも、読書は有効な趣味といえるでしょう。
|ある程度のエビデンスが確保された情報が取得できる
最近はインターネットで調べれば、ほとんどどんな情報でも入手することができます。
その反面、あまりに多くの情報が溢れかえり、情報の真偽を見極める必要があります。
その点出版された本に関しては、編集者による校正を受けているため、ある程度の信憑性は担保されています。
特に多くの人に読まれている本や、古典といわれる古くから読まれる本では、その信頼性は高くなるでしょう。
自分が欲しい情報が、エビデンスが確保された状態で、ピンポイントで入手できるという点は大きなメリットになると思います。
|読書のメリット5つ
読書には様々なメリットがありますが、一般的に言われるものとしては以下の5つが挙げられます。
- 教養や知識が増える。
- 語彙力・文章力が上がるため、仕事中のコミュニケーション力向上が期待できる。
- スキマ時間や余暇時間を有意義に過ごせる。
- ストレス解消になる。
- 幸せな人生を過ごすヒントが得られる。
≫ 知識・教養が増える

これはみなさんがご存知の通りです。
勉強目的に読書するのはもちろん効果的でしょう。
確かに能力を高めようと意識して読書するほうが効率的だと思いますが、難しいことは考えずに、読書を楽しみ、結果として様々な能力が鍛えられると考えたほうが長く続く趣味になると思います。
実際世界のリーダーたち、一流のビジネスマンなどには読書を習慣化している方も多く、年収と読書量が比例するという報告もあります*。
*年収1億円の神ルール10 金川顕教(著)
本を読めば必ず年収が増える、というわけではありませんが、本から得た知識は様々なことに役立つことは間違いありません。
≫ コミュニケーション力の向上が期待できる

例外的な方もいるかもしれませんが、医療という仕事は、プログラマーなどの一人でもできる仕事ではなく、対人的なものがほとんどです。
これは医療という行為が人間を対象としているので、今後も変わることはないはずです。
そのため多かれ少なかれ、仕事をするためにコミュニケーションスキルが必要になります。
読書をすることで、考える・理解する・表現する能力が養われることは様々な研究からも証明されており、あえてコミュニケーションに関する本を読まなくても、こういった能力が身につくことが期待できます**。
** 複数の読書量推定指標と語彙力・文章理解力との関係
教育心理学研究 63(3), 254-266, 2015
医療者にコミュニケーション力が必要なことは以前にもご紹介したので参考にして下さい。
≫ キャリアアップにも有効!コミュニケーション力を高めるトレーニング
≫ 有意義な時間の使い方ができる
スキマ時間や休憩時間をどのように過ごしているでしょうか?
おそらくはスマートフォンを眺め、インターネットをブラウジングしたり、SNSをチェックしたりする方が多いと思います。
そうするとあっという間に時間が過ぎて、残されたのは目・肩・首の疲れと、無駄な時間を過ごしたような微妙な罪悪感だった。そんな経験はないでしょうか?
ちなみにこの行為を「インターネット・ドリフティング(漂流)」と名付けている記事を以前読みましたが、まさにその通りですね。
私が読書をおすすめする理由のひとつは、時間の使い方として非常に有用である点です。
同じ時間スマートフォンを見ていたはずなのに、時間が過ぎたときの満足感が全く違います。あの微妙な罪悪感がなくなります!
「休憩時間だったはずなのに、気分が暗くなる記事を読んで疲れただけ。」
そんな無駄な時間を過ごすのは今日からやめませんか?
≫ ストレス解消になる

読書はストレスを軽減する、という報告を聞いたことがある方も多いと思います。
最近はなんと寿命が伸びるという驚きの報告まであります。
研究結果によれば、1週間に最大で3時間半の読書をする人は、本を読まない人と比べて、その後の12年間で死亡率が17%も低くなることが分かった。それ以上に読書をする人は、23%も死亡率が低かった。また読書をする人たちは、読書をしない人と比べて平均で2年ほど長生きすることが判明したのである。
読書で「寿命が伸びる」のは本当か -ITmediaビジネス
感動する小説、やる気を出させる自己啓発本、勉強になる実用書、こういった本を読み終わったあとはとてもスッキリして充実した感覚になります
確かに読書を習慣化してからあまりイライラしなくなったような気がしますね。
≫ 幸せになるヒントが得られる

変な宗教にハマっているわけではないので安心してください。
いろいろな本を読んでみると分かると思いますが、ビジネス書や自己啓発本に書いてある内容には多くの共通点があります。
そのため「こういった本は2,3冊読めば十分」という意見があります。
しかし多くの人が同じことを言っているということは、古来から成功するノウハウや考え方は変わっていない、と言えると思います。
多くの本は、幸せや成功に至るための時代に則した方法や、その人なりの考え方を紹介しているのです。
たくさんの本を読むことで、あなたに最も合う方法が得られるはずです。
ぜひ読書をとおして”自分に合った幸せになる考え方”を見つけてみてください。
≫ 忙しい医療者にも読書はおすすめ
勤務は不規則で休憩時間も決まっていない、そもそも時間もない、そんなわたしたちに実は読書はピッタリなんです。
読書は仕事にも役立ち、ストレス軽減になり、幸せになるためのヒントも得られる、最強の趣味だと思います。
ぜひ皆さんも参考にしてください。
どんな本を読んだらいいのかに関しては機会があれば詳しく話しますが、医学書だけでなく、ビジネス書や自己啓発本、哲学やデザインに関する本など、ジャンルを問わず読みやすい本を多くインプットすることをおすすめします。
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なるべく多くの記事を更新したいと思いますが、緊急手術などが立て込むと更新が困難になることがあります。
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