
毎日イライラしながら仕事をしてはいませんか?
特に疲れている時は、つい怒りの感情を周囲の人にぶつけてしまう、そんな行動をしてしまいがちです。
しかし最近は、医師でもパワハラが原因で解雇される事例が出てきました。
医療現場ではチームワークを重視する傾向が強まっており、今後は医療者に高い人間性が求められるようになってくるでしょう。
もし、自分の行動に心当たりがあり、そんな現状を変えたいと思うなら、この記事を読んでみてください。きっと参考になるはずです。
Contents
≫ うまくいったらみんなのおかげ、失敗したら自分のせい
|そもそも仕事に上下関係はない
まず基本的なことをしっかり認識する必要があります。
そもそも仕事に上下関係は存在しません。そこにあるのは”役割の差”、”経験の差”だけです。
あなたが怒りをぶつけているのは、あなたの所有物ではありません。もし自分のほうが立場が上だと思って働いているなら考えを改めましょう。
わたしは、全ての人がプライドを持って働くべきだと思います。
|おすすめの考え方
わたしが常に自分に言い聞かせている言葉があります。
自分の仕事にプライドを持ち技術を伸ばそうという努力はもちろん大切です。
難しい手術ができるようになる、重症な患者さんを助けられるようになる、あるいは他のスタッフのサポートができるようになる。そんな努力はとても素晴らしいことだと思います。
ところが、技術が向上するにつれ自分よがりな考えに陥る残念な方がいらっしゃいます。
「俺がやったからうまくいったんだ。」、「これがうまくいかないのは私のせいじゃない。」このような考えを持ってしまうと、それ以上の向上が臨みにくくなります。
スタッフからの信頼も低下するため、せっかく身につけた技術を活かす環境も得られにくくなるでしょう。
≫ 良質な医療の本質は「チームワーク」

医療はあなた一人ではできません。もちろん医療だけでなく全ての仕事がそうです。
うまくいったのは周りのスタッフが懸命にあなたのサポートをしてくれた結果です。
実際にアメリカの有名な外科医が一人で職場を移った場合と、チームで移った場合ではその手術成績に大きな差が出るそうです。
うまく行かなかった場合に、つい他の人のせいにしたくなる気持ちはわかりますが、あなたに責任はなかったでしょうか?
あなたが注意していれば気付けた小さな兆候はなかったでしょうか?あなたが伝え忘れたことはなかったですか?
実際の手術でも、立ち位置が変わるだけで見える景色が違うため、気付けることが変わってきます。
気付いたことを口に出して伝えるだけでミスが起きなくなることもあります。もちろん言い方には注意が必要ですが…。
≫ おすすめの習慣4つ

|振り返りの時間を作る
毎日のお風呂の時間や寝る前などに数分の時間を取って、「今日気付けたことはなかったか?」を振り返ってみましょう。繰り返していればいずれ自責思考ができるようになるはずです。
ただし、あまりに自責思考が強くなりすぎると、自己評価が極端に低下して仕事に対するモチベーションが低下することになるので注意してくださいね。
|メモ書きを習慣化する
もう少し時間を作れるなら気付いたことを書き出してみましょう。
定期的に文章を書くことで、心を静めたり、つらい出来事を乗り越える効果があることが、数々の研究からわかっているそうです。
将来の目標や夢の達成について文章を書くと、幸福度や健康度が向上する可能性があることが、Laura King氏による研究で明らかになっています(中略)。また、Jane Dutton氏と筆者の研究でも、ストレスの高い資金集めの仕事をしている人に数日間、自分の仕事にどれだけ世の中を変える影響力があるか、というテーマで日誌をつけてもらったところ、それから2週間にわたって1時間あたりの業務効率が29%アップしたという結果が出ています。
心理学研究でわかった「定期的に文章を書く」ことの効用 – lifehacker
できれば定期的に振り返りのメモを取ってみることをおすすめします。
おすすめのメモ書きの仕方については以下の記事も参考にしてみてください。
≫ 仕事へのモチベーションを回復!自己評価を改善させるメモ書きの仕方
|イラッとしたら深呼吸してみる
人の怒りの感情は数秒しか続かないと言われています。
イラッときた瞬間に怒鳴ってしまうと、自分の発言が余計に怒りを誘発して収集がつかなくなることが多いでしょう。
イライラしたときは、一旦深呼吸して心のなかで「うまくいかなかったのは自分にも責任があるのではないか?」と考えるようにしてみましょう。
|周囲の人に感謝を伝えてみる
感謝を伝えられて嫌な気持ちがする人はいません。うまくいったら、他のスタッフにも感謝の気持を伝えるようにしましょう。
小さなことでも「ありがとう」という癖をつけると自然に自責思考になります。
私は、連絡をもらった時、処置などで介助してもらった時、また手術が終わった時には「ありがとう」と伝えるように心がけています。
≫ 少しずつ自責思考を実践しよう
自分の考え方を他責思考から自責思考へ変えていくことが、医療人として、社会人として、人間としての質を高めていく基本だと思います。
自責思考を身につけると、人生が幸せになるとも言われています。
すべての物事を自分で選択していると認識し、責任をもつようになるからです。
すぐに実践することは難しいと思いますが、少しずつでもいいからトレーニングしていきましょう。
地道な繰り返しが最短の近道です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
なるべく多くの記事を更新したいと思いますが、緊急手術などが立て込むと更新が困難になることがあります。
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